開業・開店祝いのマナーと贈ってはいけない物まとめ
2016/03/31
こんにちは!京都でギフト専門店を経営していたコマチです。
さて、開店や開業祝いをするときって、けっこうルールやマナーがあります。ローカルマナーがあったりして、ビックリするようなこともありますよね。
以前、三河の知人から聞いた話では、むこうはお客様が開店のフラワースタンドから花を抜いて持って帰るんですよね?全部なくなると、そのお店は繁盛するんやとか…。
うちに来ていたお客様にもよく「こんど開店のお祝い贈るんやけど、なんか気ぃつけなアカンことあるやろか?」と聞かれました。マナーを知らないと心配になりますよね。
ということで、今回は一般的な開店祝いを贈るマナーについて解説してみます。
開店祝いのマナー1:まず、どうして祝いをするのか知る
開店や開業のお祝いというのは、そもそもなぜするものなのでしょうか?意味もわからずお祝いを贈るより、ちゃんと理解したうえで贈りたいですよね。。
新しくお店(開店)や事務所(開業)を始めるというのは、とてもめでたいことです。ですが、前途はなだらかではないでしょう。ですから、開店・開業祝いは事業がずっと上手くいくように発展を願って贈ります。
独立というのはとても勇気がいることです。あなたからのお祝いが、事業主さんを勇気づけ励ますことにもなるでしょう。
会社どうしのお付き合いでれば、お互いの事業発展や良いお付き合いを育みたいという思いを込めて贈ります。いつも、あなたが相手を気にかけていることが伝われば、取引拡大につながるかもしれません。
開店祝いのマナー2:開店祝いの金額相場を知る
開店や開業のお祝いでは、どれぐらいの金額の品物を贈るのがマナーでしょうか?
相場でいうと以下のようになりますが、実際には相手との親密度や事業規模、地域性などを考慮して決めます。
贈る相手 | 相場 |
---|---|
身内 | 2万円~5万円 |
友人 | 1万円~3万円 |
知人 | 5千円~1万円 |
取引先 | 1万円~5万円 |
調べれば値段がわかる品物を贈る場合は、相場以下にならないように気を付けましょう。祝う気持ちは金額で決まるわけではないのですが、相手がどう思うかを考慮しましょう。
開店祝いのマナー3:お祝いを贈るタイミングに注意する
開店や開業のお祝いは、贈る時期が難しいですよね。新店や新事務所に送ると、開店・開業前は誰もいないとか、準備で忙しくて散らかってるということもあります。
目安としては開店や開業の1週間前から前日に着くようにお祝いを贈るのが一般的ですが、相手の状況に合わせて送ってあげるのが心配りというものです。
ここで注意したいのは花です。お花を贈る場合は、オープン当日がいいですね。早く着きすぎて、オープン当日までに花がしおれてしまうと残念です。
開店や開業祝いに花を贈る場合は、相手に受け取り可能な日時を確認してから送る方が親切ですね。
開店祝いのマナー4:お祝いに贈ってはいけないものがある
開店や開業のお祝いでは、贈って喜ばれるものと喜ばれないものがあります。
まずは、相手のことを考えて一番適切なものを贈るのが気遣いというものですが、お祝いのマナーとして「タブー」とされるものを贈るのは避けるようにしましょう。
まず、喜ばれるものの定番といえば白い胡蝶蘭ですね。ただし、たくさんの人が贈ってくるので、見た目の豪華さを比較されやすいとも言えます。
逆にお祝いの贈り物としてタブーなのはお茶、櫛、ハンカチです。開店祝いでは履物や筆記用具、赤いものにも注意しましょう。
- 開店祝いで喜ばれるもの
- ・白い胡蝶蘭
・休憩中に食べられるお茶菓子
・相手が必要としているもの - 開店祝いで避けた方がいいもの
- ・お茶 → 弔事で使うことが多い
・櫛 →「苦」や「死」や「欠ける」ことを連想させる
・ハンカチ →「手巾(てぎれ)」が手切れ(縁切り)を連想させる
・履物 → 踏みつけることを連想させる
・筆記用具 →「もっと精進しなさい」という意味につながる
・赤いもの、赤い包装、火のつくもの → 赤字や火事を連想させる
開店祝いのマナー5:フラワーギフトの札やメッセージに注意する
会社どうしのお付き合いで贈るフラワーギフトは札を付けてもらいましょう。表書きにはお祝い内容と社名、役職名、名前を書いてもらいます。
お祝いの内容は以下のようになります。
状況 | 記載例 |
---|---|
お店を開店した場合 | 祝御開店、開店御祝 |
会社を立ち上げた場合 | 祝御開業、開業御祝 |
病院を開業した場合 | 祝御開院、会員御祝 |
事務所や事業所をスタートした場合 | 祝御開設、開設御祝 |
開店や開業後に贈る場合 | 御祝、祝御発展 |
贈り物にメッセージカードを付けると、より気持ちが伝わるのでいいですよね。ただし、メッセージにも禁句がありますので注意しましょう。
メッセージで避けたいのは否定的な表現や忌み言葉(潰れる、傾く、破れる、負ける、倒れるなど)、赤字を連想させる言葉(赤、紅など)です。
考慮しないといけないマナーが多くて辟易しそうですが、相手を思いやる気持で最高のお祝をしてあげましょう。